毎朝、布団を上げ下ろしするのが一苦労。奥にしまった季節外れの衣類は、取り出すのが億劫で何年もそのまま。気がつけば、とりあえず物を詰め込むだけの「開かずの間」になってしまっている。そんな木造住宅特有の「押入れ」に関するお悩みはありませんか。
一見、大容量に見える押入れですが、奥行きが深すぎてスペースを有効活用しにくかったり、中棚が固定されているため洋服を掛けることができなかったりと、現代のライフスタイルには合わない点も多く見られます。結果として、リビングにハンガーラックを置くことになり、部屋全体が雑然とした印象になってしまうことも少なくありません。
もし、この使いにくい押入れが、機能的なクローゼットに生まれ変わったら、暮らしはどのように変わるでしょうか。
朝の身支度はスムーズになり、衣替えの手間もぐっと減るでしょう。収納スペースに余裕が生まれれば、散らかりがちだった部屋もすっきりと片付き、心にもゆとりが生まれるかもしれません。
「でも、リフォームとなると費用が高そう」「工事期間はどれくらいかかるの？」といったご不安もあるかと思います。この記事では、木造住宅の押入れをクローゼットにリフォームする際の費用相場から、後悔しないための専門的な注意点まで、一つひとつ丁寧に解説していきます。
■押入れをクローゼットにするリフォームの種類と費用相場
押入れをクローゼットにリフォームする方法は、ご予算や目的に応じていくつか種類があります。ここでは代表的な3つのパターンと、それぞれの費用・工期の目安をご紹介します。ご自身の希望に最も近いのはどの方法か、イメージしながら読み進めてみてください。
・パターン1：内部のみを改装するシンプルなリフォーム
現在の押入れの枠組みはそのままに、中棚や枕棚を撤去し、ハンガーパイプと新しい棚板を取り付ける最も手軽な方法です。床や壁は既存のままなので、費用を抑えたい場合に適しています。
メリット：費用が安く、工期が短い（最短1日）。
デメリット：壁や床の傷み、汚れはそのまま残る。湿気対策は別途必要。
費用相場：5万円～10万円
工期目安：1日～2日
・パターン2：壁紙や床も一新する本格的なリフォーム
内部の棚を撤去するのに加え、壁や天井に新しいベニヤ板やクロス（壁紙）を貼り、床もフローリング材などで仕上げる方法です。見た目が新品同様になり、収納するものに合わせて壁を補強したり、湿気対策を施したりすることも可能です。
メリット：新品同様の美しい仕上がりになる。断熱や防湿対策も同時に行える。
デメリット：シンプルなリフォームより費用と工期がかかる。
費用相場：10万円～25万円
工期目安：2日～4日
・パターン3：押入れ周辺の間取りも変更する大規模リフォーム
押入れを二つ繋げて一つの大きなウォークインクローゼットにしたり、隣接する部屋の一部を取り込んで収納スペースを拡張したりする方法です。収納力を大幅に向上させたい、家全体の収納計画を見直したいという方に向いています。
メリット：収納力が飛躍的にアップし、理想の収納空間を実現できる。
デメリット：費用が高額になり、工期も長くなる。構造上の制約を確認する必要がある。
費用相場：30万円以上
工期目安：1週間以上
■ちょっと待って！木造住宅の押入れリフォームで知っておくべき3つのポイント
費用や見た目だけでリフォームプランを決めてしまうと、後で思わぬトラブルにつながることがあります。特に、木造住宅ならではの特性を理解しておくことは、失敗を避けるために非常に重要です。ここでは、専門家だからこそ知っている3つの重要なチェックポイントを解説します。
・ポイント1：家の構造に関わる「壁」ではないか？
押入れの壁の中には、家の耐震性を支える「耐力壁（たいりょくへき）」や、重要な柱が隠れている場合があります。知識のない業者がこれらを誤って撤去してしまうと、家の強度が著しく低下し、地震の際に非常に危険な状態になる可能性があります。リフォーム前には、必ず図面を確認したり、専門家による現地調査を行ったりして、構造上の問題がないかを確認することが不可欠です。
・ポイント2：湿気やカビの対策は万全か？
木造住宅の押入れは、家の北側にあることが多く、湿気がこもりやすい場所です。見た目をきれいにするため壁紙を貼るだけのリフォームでは、壁の内部で結露が発生し、数年でカビだらけになってしまうケースも少なくありません。壁の内部に断熱材を入れたり、調湿効果のある建材を使用したりと、根本的な湿気対策を施せるかどうかは、業者選びの重要な判断基準となります。
・ポイント3：本当に「使いやすい」高さや奥行きになっているか？
せっかくクローゼットにしても、使い勝手が悪ければ意味がありません。例えば、ハンガーパイプの高さは、使う人の身長に合わせて設置しないと、洋服が床についてしまったり、手が届きにくかったりします。一般的には「身長 ÷ 2 + 10cm」程度が使いやすい高さの目安とされています。また、枕棚の高さや奥行き、可動棚の設置など、収納したい物や将来のライフスタイルの変化まで見据えて計画することが、長期的な満足につながります。
ここまでが「セクション1」から「セクション3」です。
内容をご確認いただき、問題なければ「次へ」とご返信ください。残りの「セクション4」から「セクション6」を作成します。
■「こんなはずじゃ…」リフォーム費用で後悔しないための失敗回避策
リフォームが完了してから「思っていたのと違う」「かえって使いにくくなった」と感じてしまうのは、非常につらいものです。ここでは、押入れのクローゼット化リフォームで起こりがちな典型的な失敗パターンとその回避策をご紹介します。事前に知っておくことで、後悔する可能性をぐっと減らすことができます。
・失敗例1：安さだけで選んだら、カビと結露で大失敗…
提示された見積もりが一番安かったという理由だけで業者を選んだ結果、数年後にクローゼットの壁がカビだらけになってしまった、というケースです。これは、木造住宅の特性である湿気への対策が全く考慮されていなかったことが原因です。表面をきれいにするだけの工事では、壁の内部で結露が発生し、構造材まで傷めてしまう恐れもあります。
【回避策】見積もりを比較する際は、金額だけでなく「断熱工事」や「調湿建材の使用」といった、目に見えない部分の工事内容がしっかり記載されているかを確認しましょう。なぜその工事が必要なのかを丁寧に説明してくれる業者を選ぶことが重要です。
・失敗例2：見た目重視で、結局デッドスペースだらけに
おしゃれなウォークインクローゼットに憧れてリフォームしたものの、ハンガーパイプの位置が悪く、奥の服が取り出せなくなってしまった。棚の奥行きが中途半端で、収納ケースがうまく収まらない。このように、実際の収納物や動線を考えずにデザインだけで決めてしまうと、使い勝手の悪い収納になってしまいます。
【回避策】リフォーム業者に相談する前に、現在持っている洋服の量や、どんな収納ケースを使いたいかなどをリストアップしておきましょう。そして、「何を」「どこに」「どのように」収納したいのかを具体的に伝えることで、業者もあなたに最適なプランを提案しやすくなります。
・失敗例3：構造を無視した工事で、家の強度が不安に
押入れをなくして部屋を広くしようと壁を撤去したら、リフォーム後にドアの建付けが悪くなったり、小さな地震でも家が大きく揺れるように感じたりするようになった。これは家の構造を支える重要な壁や柱を撤去してしまった可能性が考えられます。
【回避策】木造住宅のリフォーム経験が豊富な、建築の知識を持つ業者に依頼することが絶対条件です。特に間取り変更を伴う場合は、必ず建物の構造をきちんと調査してくれる、信頼できる会社を選びましょう。
■春日市周辺で木造リフォームを任せるなら。なぜ「かねはる」が選ばれるのか
ここまで見てきたように、木造住宅の押入れリフォームを成功させるには、費用や見た目だけでなく、建物の構造や湿気対策まで考慮できる専門的な知識と技術が不可欠です。では、信頼できるリフォーム業者はどのように選べばよいのでしょうか。大切なのは、以下の3つの条件を満たしているかを見極めることです。
木造住宅の構造を熟知し、長年の実績があるか
地域に根差し、何かあった時にすぐに駆けつけてくれるか
大工工事を自社で行い、責任を持って施工してくれるか
そして、福岡県春日市とその近郊エリアにおいて、これらの条件を満たしているのが、私たち「有限会社 かねはる」です。
かねはるは、創業から40年以上、一貫して木造住宅専門の家づくりとリフォームを手がけてきました。長年培ってきた経験と知識があるからこそ、一軒一軒異なる木造住宅の特性を見極め、耐震性や耐久性を損なうことのない、安全で最適なリフォームプランをご提案できます。
私たちは、単に押入れをクローゼットに変えるだけでなく、お客様の暮らし全体を見据えたご提案を大切にしています。例えば、今回の押入れリフォームをきっかけに、家全体の収納計画を見直したり、将来を見据えて他の部屋との間取り変更を行ったりといった、より大規模なリノベーションも自社一貫施工で対応可能です。目先の便利さだけでなく、10年後、20年後も「この家で暮らし続けたい」と思っていただけるような、価値ある住まいづくりを目指しています。
春日市近郊で安心の木造リフォームをご検討なら、ぜひ一度かねはるにご相談ください。
→ https://www.kaneharu.com/renovation
■毎日の暮らしが変わる第一歩。まずは「住まいのかかりつけ医」に相談しませんか？
この記事では、木造住宅の押入れをクローゼットにリフォームする際の費用相場から、専門家視点での注意点、そして後悔しないための業者選びのポイントまで解説してきました。
押入れリフォームの成功の鍵は、単純な費用の比較ではなく、「見えない部分の構造」や「長く快適に使えるか」という視点を持ち、信頼できる専門家をパートナーに選ぶことです。
「うちの押入れはリフォームできるのかな？」「だいたいの費用だけでも知りたい」
そんな風に思われたなら、まずはその一歩を踏み出してみませんか。
私たち「有限会社 かねはる」は、春日市で40年以上、地域の皆様の住まいを見守ってきた「住まいのかかりつけ医」です。立派な営業マンがいるわけではありませんが、大工である社長が直接お話を伺い、お客様一人ひとりの暮らしに寄り添ったご提案をさせていただきます。施工後のアフターフォローまで末永くお付き合いさせていただくことが、私たちの何よりの喜びです。
無理な営業は一切いたしませんので、まずはお気軽にお住まいの現状をお聞かせください。
